インクシールで始める 小ロットグッズ商売研究所 #4最初に選ぶ商品で、商売のやりやすさは変わる小ロットグッズは「作れるもの」より「売りやすいもの」から考える

こんにちは。森の印刷屋の西山です。

「インクシールで始める 小ロットグッズ商売研究所」第4回です。

第1回では、月5万円の仕事を3本つくる。

そんな小さく始めるグッズビジネスの考え方について書きました。

第2回では、

なぜ営業マンは、小ロットの仕事を取りに行けないのか。

というテーマで、小ロット案件を「売上の小さい仕事」ではなく

「新しいお客様との入口」として見る考え方をご紹介しました。

第3回では、

高く売れるグッズと、安く見えるグッズの違いについて考えました。

小ロットグッズで利益を残すには、安く売るのではなく、
価値が伝わる形で売ることが大切だという話でした。

では、次に考えたいのは、

最初にどんな商品から始めるのが良いのか。ということです。

小ロットグッズ商売では、ここがとても大切です。

なぜなら、最初に選ぶ商品によって、
作りやすさも、売りやすさも、提案のしやすさも大きく変わるからです。

作れる商品と、商売にしやすい商品は違う

インクシールを使うと、いろいろなものにデザインを加えることができます。

タンブラー。
マグカップ。
携帯ミラー。
ボトル。
ペン。
小物ケース。
ガラス製品。
金属製品。
PP素材の商品。

可能性だけで言えば、かなり広がります。

ただし、ここで注意したいことがあります。

作れるものが、すべて商売にしやすいとは限らない。

これは大事です。

技術的にできるからといって、最初から難しい商品に手を出すと、思った以上に手間がかかります。

仕入れが大変。
形状が難しい。
貼る場所が安定しない。
写真で魅力が伝わりにくい。
誰に売るのか分かりにくい。

こうなると、せっかくの小ロット商売が、いきなり重たくなります。

最初は、
作れる商品ではなく、
売りやすい商品から考える。

私はこれが大切だと思っ

最初の商品に必要な3つの条件

小ロットグッズ商売を始めるとき、最初の商品には条件があります。

私は、まずこの3つを見た方が良いと思っています。

1. 使う場面が分かりやすいこと

お客様が見た瞬間に、

「これは使えそう」

と思える商品です。

たとえば、タンブラーや携帯ミラーは分かりやすい商品です。

タンブラーなら、毎日使う。
会社で使う。
お店で使う。
記念品にもなる。
販売商品にもなる。

携帯ミラーなら、美容室、サロン、教室、作家グッズ、プレゼントなど、使う場面が想像しやすい。

お客様が使う場面を想像できる商品は、提案しやすくなります。

反対に、使い方を毎回説明しないと分からない商品は、最初の商品としては少し難しいかもしれません。

2. 写真で魅力が伝わること

小ロットグッズは、SNSやメール、ブログ、商談資料で見せることが多くなります。

そのため、

写真で魅力が伝わる商品 はとても大切です。

たとえば、白いタンブラーにきれいなロゴやイラストが入っている。

透明なグラスにデザインが浮かんでいる。

黒い商品にクリアや白の表現が入っている。

こうした商品は、写真で見たときに伝わりやすい。

写真で伝わる商品は、営業しやすいです。

なぜなら、説明の前に「見た目」で興味を持ってもらえるからです。

逆に、実物を見ると良いけれど、写真では伝わりにくい商品は、

最初の発信には向いていない場合があります。

3. 少ない数量でも意味があること

小ロット商売では、少ない数量で作る理由が必要です。

ただ単に、「10個から作れます」 だけでは弱い。

それよりも、

「周年記念で10個だけ」
「常連のお客様に30個だけ」
「教室の発表会で生徒さん分だけ」
「イベントで売れるか50個だけ試す」
「作家さんの新作として少量販売する」

このように、少ない数量に意味がある商品が向いています。

少ないことが弱みではなく、
限定感や特別感になる商品。

これが、小ロットグッズ商売と相性の良い商品です。

最初におすすめしやすい商品

では、具体的にどんな商品から始めやすいのでしょうか。

もちろん、業種やお客様によって変わりますが、最初に提案しやすい商品としては

次のようなものがあります。

タンブラー・マグカップ

まず分かりやすいのは、タンブラーやマグカップです。

理由は、使う場面が多いからです。

会社でも使う。
お店でも使う。
自宅でも使う。
プレゼントにもなる。
販売商品にもなる。

特に、カフェ、美容室、教室、イベント、ブランド運営をしている方にとっては、提案しやすい商品です。

「ロゴを入れませんか?」

だけでは弱いですが、

「周年記念に、常連のお客様へ渡す限定タンブラーを作りませんか?」

と提案すると、話が変わります。

商品ではなく、使う場面を提案する。

ここがポイントです。

携帯ミラー

携帯ミラーも、小ロットグッズに向いています。

特に、美容室、サロン、化粧品関連、教室、作家グッズなどとの相性が良いと思います。

小さくて渡しやすい。
持ち帰りやすい。
プレゼント感が出る。
女性向けの商品として提案しやすい。

また、デザインによって印象が大きく変わるので、世界観を表現しやすい商品でもあります。

たとえば、

「お店のロゴを入れる」

だけではなく、

「お客様に持ち歩いてもらえる小さなブランドグッズ」

として提案する。

この方が、価値が伝わりやすくなります。

ボトル・小物容器

ボトルや小物容器も面白い商品です。

特に、化粧品、アロマ、ハンドメイド、食品、雑貨などの分野では、パッケージやラベルの見え方が商品の印象を大きく左右します。

小ロットで試作したい。
新商品をテストしたい。
展示会用に少量だけ作りたい。
ギフト用に特別仕様にしたい。

こうした用途に向いています。

ただし、形状によっては貼り方に注意が必要です。

最初から難しい曲面や大きな面積に挑戦するより、
小さめのロゴやワンポイントデザインから始める方が安全です。

ここで無理をすると、急に職人修行編が始まります。
最初からラスボスに挑む必要はありません。

ペン・マーカーなどの細長い商品

ペンやマーカーなど、細長い商品も小ロットグッズの候補になります。

たとえば、教室やセミナー、展示会、クリエイター向けのノベルティなどです。

ただし、細長い商品はデザイン面積が限られます。

そのため、細かい情報を詰め込みすぎると見えにくくなります。

ロゴ。
短い言葉。
ワンポイントのイラスト。

このくらいに絞る方が、きれいに見えます。

ペンやマーカーは、単価が低く見えやすい商品でもあります。

だからこそ、

「安いノベルティ」

ではなく、

「教室ブランドの統一感を出す道具」

「イベント参加者に持ち帰ってもらう記念品」

というように、使い方まで提案することが大切です。

最初から難しい商品に行かない

小ロットグッズ商売を始めるとき、面白い商品を作りたくなる気持ちはよく分かります。

変わった素材。
変わった形。
今まで見たことのない商品。
誰もやっていないアイデア。

もちろん、それは魅力的です。

ただ、最初から難しい商品に行くと、失敗の原因が分かりにくくなります。

商品が悪かったのか。
デザインが悪かったのか。
売り方が悪かったのか。
価格が悪かったのか。
作り方が難しかったのか。

原因が混ざってしまいます。

だから最初は、

分かりやすい商品で、分かりやすい提案をする。

これが良いと思います。

タンブラー。
携帯ミラー。
小さなボトル。
ペン。
マグカップ。

こうした商品で反応を見る。

そして、お客様の反応が分かってから、少しずつ広げていく。

この順番が安全です。

まずは「誰に売るか」から決める

商品を選ぶ前に、もう一つ大切なことがあります。

それは、誰に売るかを決めること。 です。

先に商品を決めると、「この商品を誰に売ろうか」となります。

でも、私は逆の方が良いと思っています。

「このお客様には、どんな商品が喜ばれるだろうか」

と考える。

たとえば、

美容室なら、携帯ミラーやタンブラー。

カフェなら、マグカップやボトル。

教室なら、生徒作品を使った記念グッズ。

イベントなら、少量限定の販売グッズ。

作家さんなら、世界観を伝える小物。

このように、お客様から考えると、商品選びがずっと楽になります。

小ロットグッズ商売は、商品ありきではなく、
お客様の場面ありきで考える方が強い。

私はそう思っています。

小ロット商品は、テスト販売に向いている

最初の商品選びで大切なのは、完璧な商品を探すことではありません。

むしろ、反応を見ることができる商品を選ぶことです。

10個作ってみる。
30個作ってみる。
イベントで置いてみる。
SNSに載せてみる。
常連のお客様に渡して感想を聞いてみる。

そうすると、

「このデザインが良かった」
「この色が人気だった」
「この商品は思ったより反応が弱かった」
「別の商品なら売れそう」

という情報が集まります。

この情報こそが、次の商品づくりの材料になります。

大量生産では、作った後に失敗すると大きな負担になります。

でも小ロットなら、試しながら改善できます。

これが小ロットの強みです。

最初の商品は、商売を育てるための入口

最初に作る商品は、いきなり大ヒットを狙う必要はありません。

もちろん売れたら嬉しいです。

でも、それ以上に大切なのは、

お客様の反応を見ること。

そして、次の提案につなげること。です。

たとえば、最初に携帯ミラーを作ったとします。

そこから、

「次はタンブラーも作れます」
「イベント用に数量を増やせます」
「別デザインでシリーズ化できます」
「ギフトセットにできます」
「販売商品として展開できます」

という話につながるかもしれません。

つまり、最初の商品はゴールではありません。

お客様との商売を育てる入口です。

ここを間違えないことが大切です。

まとめ

小ロットグッズ商売では、最初に選ぶ商品がとても大切です。

作れるものを探すだけではなく、

売りやすいもの。
使う場面が分かりやすいもの。
写真で魅力が伝わるもの。
少ない数量でも意味があるもの。

こうした商品から始める方が、商売として育てやすくなります。

そして、商品を選ぶときは、

「何を作るか」だけではなく、

誰に、何のために提案するか。

ここから考える。

これが、小ロットグッズ商売を始める上で、とても大切な視点だと思っています。

次回は「見込み客はどこにいるのか」を考えます

最初に選ぶ商品が見えてきたら、次に考えるのは、

誰に提案するのか。です。

小ロットグッズを必要としている人は、実は身近なところにいます。

美容室。
サロン。
カフェ。
教室。
作家さん。
地域イベント。
小さなブランド。

次回は、

「見込み客はどこにいるのか」

というテーマで、小ロットグッズ商売の提案先について考えてみたいと思います。

森の印刷屋は、
あなたの小ロット・高付加価値の商品づくりを応援しています。

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