インクシールで始める 小ロットグッズ商売研究所 番外編。類似品との違いは、どこを見れば分かるのか?〜良い商品を作りたい方に知ってほしい「粘着力」の話〜

こんにちは。森の印刷屋の西山です。

最近、UV-DTFシールや転写シールと呼ばれる商品が増えてきました。

選択肢が増えること自体は、悪いことではありません。

価格が安いもの。
短納期のもの。
少量から注文できるもの。
とりあえず転写できるもの。

それぞれに役割があります。

短期間のイベントで使う。
一時的な装飾として貼る。
試しに雰囲気だけ確認する。

このような用途であれば、「転写できれば十分」という考え方もあります。

森の印刷屋は、そのような用途まで無理に競合しようとは考えていません。

ただし、販売用の商品や、長く使ってもらう記念品、毎日手に触れる小物に使う場合は、

少し見方が変わります。

その場合に大切なのは、きれいに転写できるかだけではありません。

転写したあと、使っているうちに剥がれにくいかがとても重要になります。

「貼れた」と「長く使える」は違います

UV-DTFシールは、貼った直後だけを見ると、違いが分かりにくい場合があります。

表面はきれいに見える。
フルカラーで印刷できている。
透明フィルムを剥がすと、絵柄だけが残る。

ここまでは、どの商品でも似たように見えることがあります。

しかし、商品として使う場合に本当に大切なのは、その後です。

手で何度も触る。
水に濡れる。
こすれる。
清掃される。
曲面や角に貼られる。
屋外や高温多湿の場所で使われる。

こうした環境では、シールの粘着力や密着性の違いが出やすくなります。

つまり、転写できることと、長く使えることは同じではありません。

ここは、かなり大切なポイントです。

見た目だけでは分かりにくいから、簡易チェックをする

では、インクシールと類似品の違いは、どこを見ればよいのでしょうか。

ひとつの分かりやすい方法が、粘着力の簡易チェックです。

森の印刷屋では、お客様に分かりやすく確認していただく方法として、

次のようなチェックをお伝えすることがあります。

転写したい品物にインクシールを貼る。
しっかり密着させる。
転写した絵柄の上に、セロテープをしっかり貼る。
指で押さえて密着させる。
そして、一気に剥がす。

この時、粘着力や密着性が弱い場合は、絵柄の一部が浮いたり、剥がれたりすることがあります。

もちろん、これは公的な試験ではありません。
あくまで、ご家庭や現場でも違いを確認しやすい簡易チェックです。

しかし、販売用の商品や、お客様へ渡す記念品を作る前には、

このような確認をしておく価値があります。

見た目は同じように見えても、剥がれ方に差が出ることがあるからです。

特に差が出やすいのがPP素材です

特に注意したい素材があります。

それが、ポリプロピレンです。
一般的には PP素材 と呼ばれます。

PP素材は、印刷や接着が難しい素材のひとつです。

表面にインクや接着層がなじみにくいため、見た目には転写できているように見えても、

後から剥がれやすくなる場合があります。

ヘルメット、収納ケース、樹脂製の小物、日用品、容器類など、身近な商品にもPP素材が使われていることがあります。

また、マグカップや水筒などでも、陶器、金属、樹脂、塗装品など、素材や表面処理はさまざまです。

だからこそ、
「この品物に貼れるのか」
「使っているうちに剥がれないか」
を事前に確認することが大切です。

特に、販売する商品や、お客様に長く使っていただく商品では、

素材との相性を軽く見ない方がよいです。

素材との相性を無視すると、あとから剥がれの原因になります。

それが、納品後に発生すると厄介です。

インクシールが大切にしているのは粘着力です

森の印刷屋が販売しているインクシールは、ただ転写できることだけを目的にしていません。

大切にしているのは、
貼った後に、できるだけ長くきれいに使えることです。

そのために、粘着力を重視しています。

特に、PP素材のように接着が難しい素材では、シールの性能差が出やすくなります。

もちろん、インクシールも万能ではありません。

すべての素材に必ず使えるわけではありません。
下地の状態、表面のコーティング、油分、汚れ、凹凸、使用環境によって

仕上がりや密着性は変わります。

だからこそ、森の印刷屋では、事前のテストをおすすめしています。

素材を確認する。
貼る場所を確認する。
使う環境を確認する。
必要であれば、サンプルで試す。

この確認が、失敗しにくい商品づくりにつながります。

短期用途なら、簡易な転写でもよい場合があります

ここで誤解していただきたくないのは、すべての用途で高い粘着力が必要というわけではない、ということです。

たとえば、短期間のイベントで使う。
数日だけ飾る。
試作品として雰囲気を見る。
撮影用に使う。

このような用途であれば、そこまで高い耐久性を求めない場合もあります。

その場合は、価格や納期を優先する選び方もあると思います。

しかし、販売品として使う。
お客様に渡す。
長く使ってもらう。
水や摩擦がある場所で使う。
毎日手に触れる商品に貼る。

このような場合は、価格だけでなく、粘着力や密着性も確認してほしいのです。

良い商品を作りたい方へ

小ロットでオリジナルグッズを作るとき、つい価格や見た目に目が行きます。

もちろん、それも大切です。

でも、商品として本当に大切なのは、受け取った人が使い続けられることです。

最初はきれいでも、すぐに剥がれてしまえば、商品の印象は下がってしまいます。

せっかくのデザイン。
せっかくのアイデア。
せっかくの記念品。

それを長くきれいに使ってもらうためには、転写後の粘着力も大切な品質のひとつです。

インクシールは、
「とりあえず貼れればよい」
という方だけに向けた商品ではありません。

良い商品を作りたい。
販売品として使いたい。
お客様に喜ばれるものを作りたい。
既製品に高付加価値を加えたい。

そんな方に向けて、森の印刷屋はインクシールをご提案しています。

まとめ

UV-DTFシールや転写シールは、見た目だけでは違いが分かりにくい場合があります。

しかし、商品として使う場合は、
転写できるかだけでなく、転写後に剥がれにくいかも大切です。

特にPP素材のように、印刷や接着が難しい素材では、粘着力の違いが出やすくなります。

セロテープを使った簡易チェックでも、密着性の違いを確認できる場合があります。

短期用途なら、簡易な転写でもよい場合があります。
しかし、販売品や記念品、毎日使う商品なら、粘着力まで確認しておくことをおすすめします。

転写できることと、長く使えることは違います。

森の印刷屋は、良い商品を作りたい方のために、
インクシールの品質と使い方をこれからもお伝えしていきます。

森の印刷屋は、あなたの小ロット・高付加価値の商品づくりを応援しています。

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