インクシールで始める 小ロットグッズ商売研究所 #6売れる提案は、商品説明ではなく「使う場面」から始まる〜「何が作れますか?」より「何に使いますか?」を考える〜

こんにちは。森の印刷屋の西山です。

「インクシールで始める 小ロットグッズ商売研究所」第6回です。

第5回では、見込み客はどこにいるのか
というテーマで、美容室、サロン、カフェ、教室、作家さん、既存のお客様など、 身近な提案先について考えました。

では、その見込み客に、どのように声をかければ良いのでしょうか。

小ロットグッズの提案で大切なのは、
いきなり商品説明から入らないことです。

「タンブラーに印刷できます」
「携帯ミラーが作れます」
「小ロット対応できます」
「フルカラーで作れます」

もちろん、これらは大切な情報です。

でも、最初にそれだけを伝えてしまうと、お客様はこう思うかもしれません。

「それで、うちに何の関係があるの?」

ここで止まってしまうのです。

商品説明だけでは、お客様は自分ごとにできない

たとえば、美容室に対して、

「携帯ミラーを作れます」 と伝えたとします。

これは間違いではありません。

でも、その言葉だけでは、美容室の方にとって少し遠い話です。

「うちはミラーを販売していないし」
「お客様に配るとしても、どう使うのだろう」
「本当に必要かな」

そう思われるかもしれません。

では、こう伝えたらどうでしょうか。

「周年記念に、常連のお客様へ渡す携帯ミラーを作りませんか?」

同じ携帯ミラーの話でも、印象が変わります。

誰に渡すのか。
なぜ作るのか。
どんな場面で使うのか。

ここが見えると、お客様は自分の仕事と結びつけて考えやすくなります。

「作れます」より「使えます」

小ロットグッズの提案では、「作れます」より「使えます」

の方が強いと思っています。

たとえば、「タンブラーが作れます」

よりも、

「お店の周年記念に、常連のお客様へ渡す限定タンブラーとして使えます」

の方が伝わります。

「マグカップが作れます」

よりも、

「カフェの物販コーナーで、少量限定の商品として販売できます」

の方が伝わります。

「ボトルに印刷できます」

よりも、

「イベント参加者に持ち帰ってもらえる記念品として使えます」

の方が伝わります。

お客様が知りたいのは、商品名だけではありません。

自分の仕事の中で、どう使えるのか。

ここです。

商品名だけを伝えると、相手が考えなければいけません。
でも使う場面まで伝えると、相手は想像できます。

この差は大きいです。

小ロットだからこそ、場面提案が必要になる

大量ノベルティの場合は、お客様側にすでに用途があることが多いです。

「展示会で1,000個配りたい」
「来場者向けのボールペンを探している」
「会社ロゴ入りの記念品を作りたい」

このような場合は、価格や納期、数量の話に進みやすい。

でも、小ロットグッズは少し違います。

お客様自身が、まだ用途をはっきり言葉にできていないことがあります。

「何か面白いことをしたい」
「常連さんに喜んでもらいたい」
「新しい商品を作ってみたい」
「SNSで見せられるものが欲しい」
「イベントで少し販売してみたい」

こうした相談は、最初から商品名では出てきません。

だからこそ、こちらが場面を提案する必要があります。

小ロットグッズは、商品を売る前に、使う理由を一緒に作る。

この考え方が大切だと思います。

同じ商品でも、提案先によって言葉は変わる

同じタンブラーでも、相手によって提案の切り口は変わります。

美容室なら、

「周年記念に、常連のお客様へ渡す限定タンブラー」

カフェなら、

「お店のファンに買ってもらえる、少量限定のオリジナルタンブラー」

教室なら、

「生徒さんの作品を使った、発表会記念のタンブラー」

企業なら、

「展示会で会話のきっかけになる、少量制作の記念グッズ」

地域イベントなら、

「今年だけのイベント限定タンブラー」

商品は同じでも、意味が変わります。

そして、意味が変わると、お客様の受け取り方も変わります。

小ロットグッズ商売では、この意味づけがとても重要です。

「小ロット対応できます」だけでは弱い

インクシールでは、小ロットで商品づくりができます。

しかし、提案の最初に

「小ロット対応できます」

だけを伝えても、少し弱いと思っています。

なぜなら、お客様は小ロットそのものが欲しいわけではないからです。

お客様が求めているのは、

在庫リスクを減らしたい。
売れるか試したい。
特別感を出したい。
少人数向けに作りたい。
今回だけの記念品にしたい。
まず反応を見たい。

こうした目的です。

だから、

「売れるか分からない商品を、まず少量で試せます」

「余らせたくない記念品を、必要な数だけ作れます」

「今回だけの限定グッズを、少ない数から作れます」

このように伝えた方が、お客様には届きやすくなります。

小ロットは単なる機能ではありません。

お客様の不安を減らす方法

として伝えることが大切です。

提案は、相手の頭の中に絵を描くこと

売れる提案とは、きれいな商品説明を並べることではありません。

相手の頭の中に、

「それ、うちでも使えそう」

という絵を描くことです。

美容室なら、常連のお客様が携帯ミラーを受け取る場面。

カフェなら、レジ横に少量限定のマグカップが並ぶ場面。

教室なら、生徒さんの作品がタンブラーになって喜ばれる場面。

作家さんなら、SNSで新作グッズとして紹介する場面。

企業なら、展示会で来場者との会話が生まれる場面。

この場面が見えた時、お客様は商品を自分ごととして考え始めます。

だから、小ロットグッズの提案は、商品説明から始めるよりも、

使う場面から始める。

これが大切だと思っています。

まとめ

小ロットグッズ商売では、何を作れるかも大切です。

でも、それ以上に大切なのは、

誰に、何のために、どう使ってもらうのか。

を伝えることです。

「タンブラーが作れます」ではなく、
「周年記念に使えます」

「携帯ミラーが作れます」ではなく、
「常連のお客様への記念品にできます」

「小ロット対応できます」ではなく、
「売れるか分からない商品を、まず少量で試せます」

言葉を変えるだけで、提案は変わります。

そして、提案が変われば、お客様の反応も変わります。

次回は「Illustratorが使えなくても作れるのか」を考えます

小ロットグッズを作りたいと思っても、最初に立ちはだかるのが、デザインデータの壁です。

Adobe Illustratorが使えない。
手描きの文字を使いたい。
AIで作った画像を使いたい。
写真を使ってグッズを作りたい。

そんな時、どう考えれば良いのでしょうか。

次回は、

「Illustratorが使えなくても、小ロットグッズは作れるのか?」

というテーマで考えてみたいと思います。

森の印刷屋は、
あなたの小ロット・高付加価値の商品づくりを応援しています。

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