
こんにちは。森の印刷屋の西山です。
「インクシールで、オリジナルグッズを作ってみたい」
そう思っていただける方は、少しずつ増えています。
ただ、実際に商品づくりを考えたとき、必ず出てくる問題があります。
それは、貼り作業です。
1個だけ作るなら、多少時間をかけても何とかなります。
位置を確認して、慎重に貼る。
少し失敗しても、もう一度試す。
試作品であれば、それでも大きな問題にはならないかもしれません。
しかし、これが30個、50個、100個、200個となると話は変わります。
同じ位置に貼る。
同じ仕上がりにする。
作業時間をできるだけ短くする。
失敗を減らす。
このあたりが、とても大切になります。
小ロットグッズづくりは、単に「作れるかどうか」だけではありません。
無理なく作れるか。
きれいに仕上げられるか。
数を作っても、作業が負担になりすぎないか。
ここが、実際の商品づくりでは大きなポイントになります。
現在のインクシールは、貼りやすさを重視しています
森の印刷屋で現在メインとして販売しているインクシールは、
貼り作業のしやすさを重視したタイプです。
特徴は、ノリ無しのアプリケーションを使用していることです。
このタイプは、フィルム素材が柔らかく、品物になじみやすいのが特徴です。
そのため、小物雑貨や、少し凹凸のある品物、曲面のある品物などにも、
比較的貼りやすくなっています。
たとえば、
タンブラー。
カップ。
小型ボトル。
アルコールペン。
携帯ミラー。
小物雑貨。
こうした商品に、ロゴやイラスト、ワンポイントデザインを入れたい場合、
現在のインクシールは使いやすい選択肢になります。
特に、小ロットで100個、200個くらいを制作する場合、貼りやすさはとても重要です。
1個あたりの作業が少し楽になるだけでも、全体の作業時間は大きく変わります。
これは地味ですが、現場ではかなり効きます。
小さな差が、100個分積み上がる。まさに作業時間の雪だるまです。
ただし、保管期間には注意が必要です
一方で、柔らかいアプリケーションには注意点もあります。
柔らかいフィルムを使用しているため、長期間保管すると、フィルムが縮む場合があります。
そのため、現在メインで販売しているインクシールは、納品後1ヶ月以内の使用をおすすめしています。
これは欠点というより、商品特性です。
貼りやすさを重視するために、柔らかいアプリケーションを使用している。
その代わり、長期保管には向いていない。
ここをきちんと理解して使うことが大切です。
「すぐ貼る予定がある」
「イベントや販売用に、短期間で制作したい」
「自分たちで小物に転写したい」
このような場合には、現在のインクシールが向いています。
反対に、
「半年後に使いたい」
「在庫として長く保管したい」
「いつ使うかまだ決まっていない」
という場合は、別のタイプをご提案する必要があります。
長期保管向けのタイプもあります
インクシールには、用途によって、硬いアプリケーションを使うタイプもあります。
こちらは、柔らかいタイプに比べて保管性に優れています。
長期保管が必要な場合や、すぐに貼る予定が決まっていない場合には、こうしたタイプが向いています。
ただし、硬いアプリケーションにも注意点があります。
フィルムが硬いため、凹凸のある品物や、曲面の強い品物には貼りにくい場合があります。
つまり、
貼りやすさを重視するなら、現在のインクシール。
長期保管を重視するなら、硬いアプリケーションタイプ。
このように、用途によって選ぶことが大切です。
どちらが上、どちらが下という話ではありません。
何に貼るのか。
いつ貼るのか。
どれくらい保管するのか。
どんな形状の商品に使うのか。
ここによって、選ぶべきタイプが変わります。
商品選びは、名前の強そうな方を選ぶゲームではありません。
用途と相性を見る、地味だけど大事な相性診断です。
貼り位置を合わせやすくする工夫
インクシールで小ロット制作を行う場合、もう一つ大切なポイントがあります。
それが、貼り位置を合わせることです。
1個だけなら、目で見ながら慎重に貼れば何とかなるかもしれません。
しかし、同じ商品を50個、100個、200個と制作する場合、位置合わせは意外と難しくなります。
少し上にズレる。
少し右に寄る。
角度が少し傾く。
1個ずつ見れば小さな差でも、並べて見ると仕上がりのバラつきになります。
そこでインクシールでは、必要に応じて、貼り位置を合わせやすくするために、
印刷時に位置合わせ用のトンボを入れることがあります。
トンボとは、貼る位置の目安になる印です。
この目安があることで、商品に対してどの位置に貼ればよいかが分かりやすくなります。
さらに、インクシールには、実際の商品にはそのトンボが転写されないようにする工夫も可能です。
これは、貼り作業をする人にとって大きなメリットです。
位置合わせの目安はほしい。
でも、商品には余計な印を残したくない。
その両方を考えた工夫です。
こうした小さな工夫が、複数個制作するときには大きな差になります。
きれいに、同じ位置に、無理なく貼れる。
小ロット制作では、この作業性がとても大切です。
小ロット制作は「量産」とは違います
ここで大切なのは、小ロット制作と大量生産を分けて考えることです。
大量生産の場合は、専用の治具や機械、量産ラインを組んで効率化します。
しかし、小ロット制作では、そこまで大きな設備を用意するのは現実的ではありません。
まずは少ない数で試す。
反応を見る。
販売できそうなら追加で作る。
必要に応じて量産方法を考える。
この流れが、小ロットグッズづくりの良いところです。
インクシールは、その最初の段階に向いています。
大きな設備投資をせずに、既製品へデザインを加える。
まずは100個、200個くらいから商品化を考える。
イベント用、教室用、店舗用、記念品用として試してみる。
こうした使い方がしやすくなります。
たとえば、こんな使い方があります
美容室の周年記念として、ロゴ入りの小物を作る。
カフェで、限定デザインのタンブラーやボトルを作る。
教室の発表会で、生徒さんの作品を小物にする。
作家さんが、自分のイラストを既製品に転写して販売する。
小規模ブランドが、テスト販売用の商品を少量だけ作る。
このような場面では、いきなり大量生産をする必要はありません。
むしろ、最初からたくさん作りすぎる方がリスクになることもあります。
小さく作って、反応を見る。
売れたら追加する。
この考え方ができるのが、小ロットグッズづくりの強みです。
まずは商品と用途を見せてください
インクシールが向いているかどうかは、実際の商品やデザインによって変わります。
素材は何か。
形状は平面か、曲面か。
貼りたいサイズはどれくらいか。
デザインは細かいか。
何個くらい作りたいのか。
すぐに貼るのか、しばらく保管するのか。
自分で貼るのか、貼り作業まで依頼したいのか。
こうした条件によって、現在のインクシールがよい場合もあれば、
長期保管向けのタイプが向いている場合もあります。
また、貼り位置をそろえたい場合には、トンボを使った位置合わせの工夫もご提案できます。
「この商品に使えるだろうか」
「100個くらい自分で貼れるだろうか」
「同じ位置にきれいに貼れるだろうか」
「納品後、すぐに貼れないけれど大丈夫だろうか」
そんな段階でも大丈夫です。
まずは、使いたい商品やデザインのイメージを見せてください。
まとめ
インクシールは、小ロット制作をより行いやすくするための転写シールです。
現在メインで販売しているインクシールは、ノリ無しの柔らかいアプリケーションを使用しており、小物や曲面のある品物にも貼りやすいのが特徴です。
ただし、柔らかいフィルムを使用しているため、納品後1ヶ月以内の使用をおすすめしています。
長期保管が必要な場合には、硬いアプリケーションを使ったタイプをご提案することもできます。
小ロット制作では、単に「貼れる」だけでなく、
きれいに貼れること。
同じ位置に貼れること。
作業する人の負担を減らせること。
用途に合ったタイプを選ぶこと。
この4つが大切です。
まずは少ない数で試す。
反応を見る。
売れたら広げる。
森の印刷屋は、そんな小ロット・高付加価値の商品づくりを応援しています。
