インクシールで始める 小ロットグッズ商売研究所 #5見込み客はどこにいるのか〜小ロットグッズを必要としている人は、意外と身近にいる〜

こんにちは。森の印刷屋の西山です。

「インクシールで始める 小ロットグッズ商売研究所」第5回です。

第1回では、月5万円の仕事を3本つくる。
そんな小さく始めるグッズビジネスの考え方について書きました。

第2回では、なぜ営業マンは、小ロットの仕事を取りに行けないのか。
というテーマで、小ロット案件を新しいお客様との入口として考えてみました。

第3回では、
高く売れるグッズと、安く見えるグッズの違い
について考えました。

第4回では、
最初に選ぶ商品で、商売のやりやすさは変わる
というテーマで、タンブラー、マグカップ、携帯ミラー、ボトル、ペンなど、

最初に提案しやすい商品について整理しました。

では今回は、その商品を、誰に提案するのか。

という話です。

小ロットグッズ商売を始めようとすると、多くの人が最初にこう考えます。

「どこに売ればいいのだろうか」

「見込み客はどこにいるのだろうか」

「新しいお客様をどう探せばいいのだろうか」

もちろん、新規開拓は大切です。

でも私は、最初から遠くの知らない会社ばかりを探す必要はないと思っています。

なぜなら、小ロットグッズを必要としている人は、意外と身近なところにいるからです。

小ロットグッズを必要とする人には共通点がある

まず、小ロットグッズを必要とする人には、いくつかの共通点があります。

それは、

大量に作るほどではないけれど、オリジナルの商品や記念品を作りたい人 です。

たとえば、

お店の周年記念。
イベントの限定販売。
教室の発表会。
作家さんの新作グッズ。
常連のお客様へのプレゼント。
展示会で配る少量のノベルティ。
新商品のテスト販売。

こうした場面では、いきなり1,000個、2,000個作る必要はありません。

むしろ、最初は少ない方が良い場合もあります。

売れるか分からない。
反応を見たい。
余らせたくない。
特別感を出したい。
今回だけの記念品にしたい。

だからこそ、小ロットに意味があります。

つまり、見込み客を探すときは、

「オリジナルグッズを作りたい人」

ではなく、

「少ない数量で作る理由がある人」

を探す方が分かりやすいのです。

美容室・サロン

まず分かりやすいのは、美容室やサロンです。

美容室、ネイルサロン、エステサロン、リラクゼーションサロンなどは、お客様との関係性がとても大切な仕事です。

常連のお客様がいる。
周年記念がある。
紹介キャンペーンがある。
物販コーナーがある。
お店の世界観を大切にしている。

こうしたお店は、小ロットグッズと相性が良いと思います。

たとえば、

お店のロゴ入り携帯ミラー。
周年記念のタンブラー。
常連のお客様への小さなプレゼント。
スタッフ用のオリジナルボトル。
紹介キャンペーン用の限定グッズ。

ここで大切なのは、

「グッズを作りませんか?」

ではありません。

それでは少し弱いです。

それよりも、

「常連のお客様に、持ち帰ってもらえる小さな記念品を作りませんか」

と提案する。

商品の話ではなく、お客様との関係づくりの話にする。

この方が、相手に伝わりやすくなります。

カフェ・飲食店

カフェや飲食店も、小ロットグッズの見込み客になりやすい業種です。

特に、個人店や小さなブランド感のあるお店は、オリジナル商品との相性があります。

マグカップ。
タンブラー。
ボトル。
コースター。
小さなギフト商品。

こうした商品は、お店の世界観を伝えやすいグッズです。

ただし、飲食店に提案するときも、

「マグカップに印刷できます」

だけでは弱いです。

それよりも、

「お店のファンに買ってもらえる、少量限定グッズを作りませんか」

という提案の方が良い。

カフェには、料理や飲み物だけではなく、雰囲気を好きで通っているお客様がいます。

そのお客様に向けて、

「お店の空気感を持ち帰れる商品」

として提案する。

これが小ロットグッズの面白いところです。

教室・スクール

私は、教室やスクールも大きな可能性があると思っています。

書道教室。
絵画教室。
ハンドメイド教室。
陶芸教室。
デザイン教室。
イラスト教室。
カルチャースクール。

こうした場所には、作品があります。

生徒さんの作品。
先生の作品。
展示会。
発表会。
卒業記念。
イベント販売。

これらは、小ロットグッズと非常に相性が良いです。

たとえば、生徒さんのイラストを携帯ミラーにする。

書道作品をタンブラーにする。

教室の発表会で、記念グッズとして販売する。

先生の作品を小物にして、体験講座の特典にする。

こうした提案は、単なる印刷ではありません。

作品を、持ち帰れる商品にする提案です。

これは、教室側にとっても価値があります。

生徒さんの満足度が上がる。
発表会の楽しみが増える。
教室の収益が増える。
作品づくりの目的が広がる。

教室ビジネスに印刷を足すと、単価も、楽しさも、広げ方も変わります。

ここは、今後かなり面白い分野だと思っています。

作家さん・クリエイター

作家さんやクリエイターも、小ロットグッズの見込み客です。

イラストレーター。
ハンドメイド作家。
デザイナー。
写真家。
キャラクターを持っている方。
小さなブランドを運営している方。

こうした方々は、自分の世界観を商品にしたいと考えています。

でも、いきなり大量生産は怖い。

在庫を持ちたくない。
売れるか分からない。
イベントごとに少しだけ作りたい。
SNSの反応を見ながら商品化したい。

そんな方にとって、小ロットはとても相性が良いです。

特に、携帯ミラー、タンブラー、ボトル、ペンなどは、作品を商品化しやすいアイテムです。

ただし、ここでも大切なのは、

「印刷できます」 ではありません。

「あなたの作品を、少ない数から商品にできます」

という伝え方です。

作家さんにとって大切なのは、自分の作品がどんな形で届けられるかです。

その気持ちを中心に置く。

ここを外すと、ただの加工屋さんになってしまいます。

地域イベント・マルシェ

地域イベントやマルシェも、小ロットグッズの提案先になります。

地域のお祭り。
商店街イベント。
マルシェ。
展示会。
スポーツ大会。
学校関連イベント。
地域ブランドの企画。

こうした場面では、記念品や販売グッズの需要があります。

ただ、大量に作るほどではない場合も多いです。

今年だけのイベント。
参加者だけの記念品。
数量限定の販売商品。
スタッフ用グッズ。
協賛企業への記念品。

こうした用途では、小ロットが強みになります。

たとえば、

「今年のイベント限定タンブラー」

「参加者だけの記念ボトル」

「地域キャラクターを使った携帯ミラー」

「商店街のお店ごとに違うデザインのグッズ」

こうした提案は、地域性や限定感を出しやすい。

少ない数で作れるからこそ、イベントごとに内容を変えられます。

これは大量生産にはない良さです。

小さな会社の販促担当者

小さな会社や店舗の販促担当者も、見込み客になります。

ただし、大企業のノベルティ担当を狙うのとは少し違います。

大企業の大量ノベルティは、価格競争になりやすい。

相見積もりも多い。

既存業者もいる。

一方、小さな会社では、

「何か面白いことをしたい」

「お客様に覚えてもらいたい」

「展示会で少し目立ちたい」

「採用活動で会社らしさを出したい」

という相談が出ることがあります。

こうした相談には、小ロットグッズが向いています。

たとえば、

展示会用に30個だけ。
採用イベント用に50個だけ。
来店記念に100個だけ。
営業訪問時の話題づくりに少しだけ。

このような提案は、大量ノベルティとは違います。

配るための安いグッズではなく、会話を生む小さな道具。

そう考えると、小ロットグッズの提案先は広がります。

既存のお客様の中に見込み客がいる

ここで一番大切なことがあります。

見込み客は、必ずしも新規開拓だけで探すものではありません。

すでに取引のあるお客様の中にも、見込み客はいます。

たとえば、名刺を注文してくれているお客様。

チラシを作っているお客様。

封筒を作っているお客様。

ホームページや広告の相談を受けているお客様。

看板や販促物を作ったことがあるお客様。

そのお客様に、

「今度、周年記念はありませんか?」

「イベントの予定はありませんか?」

「常連のお客様向けに、何か作る予定はありませんか?」

「販売できるオリジナル商品を考えたことはありませんか?」

と聞いてみる。

これだけでも、小ロットグッズの入口が見つかるかもしれません。

いきなり知らない会社へ営業するより、既存のお客様の方が話を聞いてもらいやすい。

小ロットグッズ商売は、既存顧客への追加提案とも相性が良いのです。

見込み客を探す前に、困りごとを想像する

見込み客を探すとき、業種だけを見ると発想が狭くなります。

美容室。
カフェ。
教室。
作家さん。
イベント。

もちろん、業種で考えることも大切です。

でも、それ以上に大切なのは、

その人が何に困っているか。 です。

たとえば、

常連のお客様に喜んでもらいたい。
イベントで少し売上を作りたい。
教室の満足度を上げたい。
作品を商品化したい。
在庫リスクを減らしたい。
他店と違うものを作りたい。
SNSで見せられる商品が欲しい。

こうした困りごとがある人は、小ロットグッズの見込み客です。

つまり、見込み客は「業種」だけで探すのではなく、

小さく作る理由がある人として探す。

この見方が大切です。

提案の言葉を変えるだけで、相手は変わる

同じ商品でも、提案の言葉で相手の受け取り方は変わります。

たとえば、「タンブラーに印刷できます」

よりも、

「お店の周年記念に、常連のお客様へ渡す限定タンブラーを作りませんか」

の方が伝わります。

「携帯ミラーを作れます」

よりも、

「美容室のお客様に持ち歩いてもらえる、小さなブランドグッズを作りませんか」

の方が伝わります。

「小ロット対応できます」

よりも、

「売れるか分からない商品を、まず少量で試してみませんか」

の方が伝わります。

商品名ではなく、使う場面を伝える。

機能ではなく、相手の目的に合わせて伝える。

ここが、小ロットグッズ提案の大事なポイントです。

まとめ

小ロットグッズの見込み客は、遠くにいる特別な人だけではありません。

美容室。
サロン。
カフェ。
教室。
作家さん。
クリエイター。
地域イベント。
小さな会社。
そして、すでに取引のあるお客様。

身近なところに、小ロットグッズを必要としている人はいます。

大切なのは、

「誰が、少ない数で作る理由を持っているか」 を見ることです。

小ロットグッズ商売は、大量生産の代わりではありません。

小さく試し、反応を見て、価値を届けるための方法です。

だからこそ、最初の見込み客は、身近なところから見つけられると思っています。

次回は「提案の言葉」について考えます

見込み客が見えてきたら、次に大切なのは、

どう声をかけるか。 です。

同じ商品でも、「印刷できます」 と言うのか、

「周年記念に、常連のお客様へ渡す限定グッズを作りませんか」

と言うのかで、相手の反応は変わります。

次回は、

「売れる提案は、商品説明ではなく使う場面から始まる」

というテーマで、小ロットグッズの提案文句について考えてみたいと思います。

森の印刷屋は、
あなたの小ロット・高付加価値の商品づくりを応援しています。

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