プロダクトデザイナーにとって、
「どこまで表現できるか」は常に“印刷技術の限界”と隣り合わせでした。
形状が曲面なら、単色に。
素材がプラスチックなら、せいぜい2色まで。
グラデーションや写真表現など、夢のような話だと諦めてきた。
しかし、インクシールが登場した今、
その制約はもはや前提ではありません。
“印刷方法に合わせるデザイン”からの解放
たとえば、ある家電メーカーから「ハンディファンのデザイン」を依頼されたとします。
従来の印刷方式では、熱や形状の問題でフルカラー印刷ができませんでした。
だから、デザイナーは“単色ベース”のデザインを考える。
けれどクライアントも、それが限界だと知っています。
つまり、誰も「フルカラーで魅せるデザイン」を想像していないのです。
ここでインクシールを使えば、話は変わります。
デザイナーは、あえてフルカラーデザインを制作し、
そのサンプルをインクシールで試作してプレゼンに持参する。
クライアントは驚きます。
「この素材にフルカラーで出せるの?」
「まさか、ここまでできるとは!」
提案が“予想以上”に変わる瞬間です。
インクシールは「想像の上を行く提案ツール」
インクシールは、
これまで“印刷できなかったもの”にフルカラー表現を可能にしました。
金属・ガラス・革・木材・プラスチック――
素材を選ばず、高精細で色再現性の高い転写ができる。
しかも、1枚から試作が可能です。
つまり、デザイナーは
「できる範囲で考える」ではなく、
「できるように見せる」提案ができる。
それが、他社には真似できない提案力の差になります。
森の印刷屋が支える“仕上がりの現実”
ただし、素材ごとに最適なシールの種類や貼り方があります。
同じインクシールでも、使い方を誤ると美しい仕上がりにはなりません。
森の印刷屋では、
デザイナーが描いた構想を“製品として実現できる品質”にするために、
素材・形状・貼り方までトータルでサポートしています。
だからこそ、デザイナーは安心して「提案の幅を広げる」挑戦ができるのです。
まとめ
インクシールは、デザインの自由を取り戻す技術です。
「できない」と言われた素材に、
「やってみよう」と言える提案を可能にする。
・印刷方式の制約を超えたフルカラー表現
・クライアントの期待を超える提案
・デザイナーの発想を現実に変える技術
これまで印刷方法に合わせて考えていたデザインを、
“インクシール前提”で再構築すること。
そこに、これからのプロダクトデザインの未来が見えてきます。

