🔹 はじめに
「インクシールって最近よく聞くけど、結局何がすごいの?」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
このブログシリーズでは、印刷現場で生まれた新しい転写技術「インクシール」について、基礎から実用例までを丁寧に解説していきます。
今回は第1回として、「インクシールとは何か?」「従来の印刷方式と何が違うのか?」をわかりやすくご紹介します。
🔹インクシールとは?
インクシールは、特殊な転写フィルム(スマートペーパー)にフルカラー印刷された画像を、対象物の上に貼って、剥がして転写する新しい印刷方法です。
森の印刷屋が取り扱うインクシールは、特許取得済みの「スマートペーパー」を使用し、商標登録もされた公式商品。
インクシールの最大の特長は、以下の3つです:
・素材を選ばず印刷できる(ガラス・金属・PPなど)
・小ロット・多品種に対応(1枚から制作可能)
・高精細なフルカラー表現ができる(写真・グラデーションもOK)
🔹 印刷の流れ(従来方式との違い)
項目 | 従来のシルク印刷 | インクシール |
対応素材 | 紙・一部のプラ素材 | PP・ガラス・金属・皮革など幅広い |
表現方法 | 単色・簡単な図形 | 写真やグラデも対応 |
耐久性 | 擦れや水に弱い場合あり | 100マステスト合格の強い密着力 |
小ロット対応 | 苦手(版が必要) | 1枚からでも印刷OK |
必要設備 | 印刷機+版+乾燥工程 | 転写するだけ。誰でも簡単 |
🔹 どんな人に向いている?
・士業・事務所経営者:手帳や印鑑ケースにロゴを入れてブランディング
・製造・物流業:ヘルメットやツールボックスに社員番号・注意表示を転写
・デザイナー・アーティスト:オリジナルグッズを小ロットで制作可能
・営業・販促担当者:展示会用の名入れサンプルを即提案できる
🔹 なぜ「今」注目されているのか?
昨今の印刷業界では、UVインクジェットによる「UVDTF(Direct to Film)」が話題になっています。
その流れの中で登場したのが「スマートペーパー × 転写印刷」というインクシールの技術です。
これにより、印刷できなかった素材や形状、既設の場所にも高品質な表現を実現できるようになりました。
🔹 まとめ
インクシールは、従来印刷の「できなかった印刷をできるに変える」まさに次世代の印刷手法です。
✔ どんな素材にも貼れる(シリコンは❌)
✔ 小ロットでも美しく仕上がる
✔ 耐久性もバッチリ
✔新たな設備を必要としない
このような特長から、今さまざまな業界で注目を集めています。
次回【基礎編 第2回】では、
「どんな素材にも貼れる!インクシールが得意な印刷対象」を具体例とともにご紹介します。
どうぞお楽しみに!
🖨️ インクシールの詳細や資料請求は森の印刷屋 インクシール公式サイト からどうぞ! → https://inkseal.jp
