ここ数年、印刷業界やものづくりの現場で注目を集めているのが「UVDTF(UVダイレクトトゥフィルム)」です。
特に、当社が提供するスマートペーパーで作るインクシールは、このUVDTF技術を活かした最新の転写印刷方式として高い評価を受けています。
では、なぜ今UVDTFの需要が伸びているのか?
今回はその背景と強みを、わかりやすくご紹介します。
1. 小ロット・多品種時代にフィットする
従来の印刷(シルクやパッド)では、版代や準備コストがかかるため、ある程度のロットが必要でした。
しかしUVDTFでは、版不要・1枚からフルカラー印刷が可能。
ロゴ・個人名・写真などを組み合わせた「1点もの」を、素早く、手間なく作れるのが魅力です。
2. 印刷できる素材が劇的に広がった
UVDTFの大きな特長は、印刷できる素材の自由度です。
・ポリプロピレン(PP)
・ガラス・金属・木・合皮・ビニール
・凹凸面や曲面(※球体以外)
たとえば、従来は前処理が必要だった産業用ヘルメットにも、インクシールなら前処理なしで高密着転写が可能。
「今まで印刷できなかったものを、できるに変える」技術として、現場に革命を起こしています。
3. 誰でも簡単、貼るだけの作業性
UVプリンターで品物に直接印刷する場合、位置合わせや高さ調整、固定治具などが必要です。
一方、UVDTF方式はあらかじめシートに印刷しておき、あとから“貼ってこするだけ”で転写完了。
現場作業者や内職スタッフでも、ミスが少なく・均一な品質で施工できるというメリットがあります。
4. 海外製プリンターの普及で市場が拡大
最近では、中国製を中心とした小型・低価格のUVDTFプリンターが広まり、個人事業主やネットショップでも導入が進んでいます。
一方、森の印刷屋では、株式会社アイエヌジーがカスタマイズしたSPUV.PRO-6042MK II-eを導入。
日本製ベースの高精度な印刷で、産業用途にも通用するプロ品質のインクシールを提供しています。
5. 環境と安全に配慮した転写技術
UVDTF方式は、熱を使わず・溶剤も不要で、作業環境や周囲への負荷が少ないのも特長です。
森の印刷屋のインクシールは、産業用ヘルメットメーカーの多数で以下の試験をクリアし、正式採用されています:
・クロスカット試験
・表面硬度5H
・高温試験・水没試験・粘着テスト・擦過性テスト など
まとめ
今、UVDTFが選ばれているのは単なる流行ではなく、現場のニーズに本質的にマッチしているからです。
・小ロットで多彩な印刷ができる
・印刷できる素材が増える
・作業が簡単で失敗しにくい
・高耐久・高品質・環境にやさしい
そんな時代に求められる「次世代の印刷技術」として、インクシールは広く導入が進んでいます。