【UVDTF 基礎編 第6回】「自社製品にフルカラー印刷できるという衝撃」― 製品開発が変わる、試作が変わる、提案が変わる ―

🔹 はじめに

自社ブランドでの製品開発に取り組む製造メーカーにとって、商品開発段階での「加飾の自由度」は、企画力・提案力・収益性に直結する重要な要素です。

しかし実際には──

・フルカラー印刷が難しい素材

・単色しか対応できない印刷方式

・高コスト・長納期で試作ができない

といった理由で、アイデアをカタチにできずに終わっていた経験はないでしょうか?

今回は、その“できなかった”を“できる”に変えるオンデマンド転写印刷技術「インクシール」の可能性を、実際の事例を交えてご紹介します。

🔹 これまでは、印刷方式に合わせて“あきらめていた”

私たちがこれまで向き合ってきた製造メーカーの方々は、こんな課題を抱えていました。

・印刷方法ありきで、商品設計を妥協

・フルカラー印刷は難しいから、カッティングシートで代用

・シルク印刷に頼らざるを得ないが、人手・設備・溶剤管理が重い

つまり、「やりたかったけど、できなかった」という構想が、日々埋もれていたのです。

🔹 実例:産業用ヘルメットが変わった

その中でも、最も過酷な環境にあるのが「産業用ヘルメット」でした。

・材質はポリプロピレン

・曲面構造で印刷不可

・5年間の耐久性が求められる

・シルク印刷しか対応できない(フルカラー不可)

そんな業界で、インクシールが唯一採用された転写方式になったのです。

🔍 なぜ採用されたのか?
→ 従来では不可能だった素材に、
 ・美しく
 ・短納期で
 ・熱を使わず
 ・職人不要で
 ・しかも高耐久で
 貼れるからです。

🔹 試作で“本番と同じ仕上がり”を出せる強み

インクシールの大きな特長は、試作品の段階から“完成品同等の仕上がり”を実現できることです。

従来の課題:

課題内容
試作と量産で仕上がりが違う実際の製品とは異なる色味・質感
フルカラーは費用が高い少量では赤字になりやすい
試作の納期が長い顧客提案や展示会に間に合わない

インクシールなら:

・A4サイズ1枚からフルカラー対応可能

・仕上がりも量産品とほぼ同じ

・展示会でそのまま使えるリアルな提案が可能

これにより、商品開発・営業活動・顧客提案のスピードと成功確率が飛躍的に向上します。

🔹 試作品の役割が変わる

インクシールは「テスト印刷」ではありません。
提案に使える実物”を1枚から出力できるというのが、他の印刷手法との大きな違いです。

💡 こんな使い方が広がっています:

・展示会に向けたコンセプトモデル

・SNS用のプロモーション撮影

・既存製品にロゴ追加してOEM提案

・パーソナライズされた試作品の受注活動

“印刷のための印刷”ではなく、“製品に新しい価値を加える”ツールとして、インクシールは注目を集めています。

🔹 まとめ:

アイデアがあっても、「印刷ができないからやめておこう」と諦める時代は終わりです。
印刷方式に商品を合わせるのではなく、商品に印刷方法を合わせる。
その選択肢が、インクシールによって実現できるようになりました。

📌 インクシールのサンプル請求・ご相談は森の印刷屋まで
→ https://mori-print.com/inkseal

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