シルク印刷（スクリーン印刷）は歴史ある手法ですが、版代やロット制限、デザイン制限などがネックです。また、シルク印刷で使用されるインクには、種類によっては人体や環境に影響を与える可能性がある溶剤を含むものもあり、使用環境によっては注意が必要です。今回は、インクシールとの違いを明確にし、どんな場面でインクシールが適しているのかをご紹介します。

1. 最小ロットが違う
   • シルク印刷は版を作るため、ある程度のロットが必要。
   • インクシールは1枚から製作可能なので、小ロットにも対応。
2. 色数と表現力
   • シルク印刷は色ごとに版を作るため、多色は割高。
   • インクシールはフルカラー対応で写真もグラデーションも自由自在。
3. 時間とコスト
   • 版の製作時間や乾燥工程が必要なシルク印刷に比べ、
   • インクシールはデータがあれば即日出力・即転写が可能。
4. 環境と安全性
   • 一部のシルク印刷用インクには有機溶剤が含まれ、作業者や環境への配慮が必要な場合があります。
   • インクシールは専用のUVプリントによる出力で、においや人体への影響も抑えた仕様となっています。

     大ロット・単色向けのシルク印刷に対し、インクシールは小ロット・高画質・スピード対応という柔軟性に加え、作業環境への配慮や安全性にも優れた選択肢です。現代のニーズに合った新しい印刷手法として注目されています。